明日、なんて言おう?

最近働いてばかりで、食事は近くのスーパーで惣菜を買ったり、コンビニで済ませている。


大学生の頃は、30になる前には結婚して子どもが1人はできてて、仕事に家庭に順風満帆!
そんな夢を描いていた。


いつもどおりの夜遅い帰り道、後輩からLINEが送られてきた。

「来月のコンペの資料仕上がりました!先輩のアドバイスのおかげっス!あざした!」

彼には新卒の頃から世話を焼いてきた。
野球部上がりのせいで、口調は少し気になるけど、最近頼もしくなってきた。

部下の成長はやっぱり嬉しい。
「一緒に頑張るぞー!」
自分も野球部の一員になったような返信を送る。


マンションの入口に着き、チラシのたまった郵便受けが目に入る。

仲の良かった友人から結婚式の招待状が届いていたのを思い出す。


昔は、先を越された気がして、参加するのが少し憂鬱だったけど、今ではもう慣れた。
慣れてしまった。

結婚式に出席するたび、「早くいい人見つけなよー」とからかわれるのを、愛想笑いでやり過ごす技術だって身につけた。

今は仕事がわたしの華だ。そう思っていたら、いつの間にか結婚していない、彼氏もいないのはわたしだけだった。

部屋に入り、鞄をソファに放り投げ、尻もちをつくようにソファに腰かけ、発泡酒のフタを開ける。

ふぅ~。溜め息が部屋に響き渡る。


テレビをつけたら、恋愛ドラマをやっていた。
流行りの女優と流行りの俳優が、よくあるシナリオでよくある恋愛模様を描いている。

恋愛の2文字が頭の中をぐるぐる回っている。


そういえば、最後に新しい服買ったのいつだっけ?

休みの日は映画を見てたら終わるし、最近出かけてもないな。
職場じゃいわゆる姉御肌的なキャラだし、男にモテるような要素はわたしにはないのかもな。
でも、一度でいいからドレスは着てみたいかも…。


ま、こんなわたしに恋愛なんてムリムリ。と、考えるのに疲れて、ちょっとだけヤケになりながら発泡酒を飲み干した。


ほんとはみんなが羨ましいのに。


コンビニで買ってきたサラダのフタをあけ、割り箸を割ったところで、LINEの通知が鳴った。
「先輩!コンペうまくいったら一緒に祝勝会っすね!約束ですよ!」
一方的に約束させられたことが、なんだかおかしくて頬が緩んだ。
夜も遅いし、返事は明日会社で伝えることにしよう。


ちょっとだけワクワクしてる。


未来の自分に期待しながら、サラダにサクビを振りかける。

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